アフリカには、多くの民族仮面が存在します。地域的に見ると、赤道を挟んで南北の地域に広がり、多様な民族が独自の仮面を持っています。仮面を持っていないのは、北及び北東のイスラム圏、エチオピアのキリスト教圏、太平洋に面する東側の牧畜業の民族地域です。熱帯雨林気候、サバンナ気候、半乾燥地域で農耕を主体とする民族地域が仮面文化の地域です。国境線は植民地時代の名残で有り、民族の地域は国境線をまたいでいることも珍しくありません。
 
←（アフリカ大陸の衛星写真 :出典 google map）
 
 
 
 

　アフリカには、右図に示すように多様な民族が住んでいます。
最大のグループがバントゥー系民族で、茶色の地域に展開し、 400を超える諸部族となっています。
　バントゥー系民族は、紀元前１５００年前、カメルーンの地に遠くオリエントから人が来て、農耕と鉄器文化を伝えたことから始まるとされています。そして、森を切り開き、サバンナ気候の中で焼き畑農法を展開し、他の原住民を取り込み、大移動を開始し、コンゴ川周辺の熱帯雨林地域を迂回して、東進後、南下し、紀元 4世紀に現在の広大な地域に広がっていったと考えられています。ゲルマン民族の移動よりも大きな移動です。